留学の必要なし?日本にいながらひとりでできるイギリス英語の勉強法

※今回の内容はタイトルにはイギリス英語の勉強法とありますが、その他の国の英語の発音習得にも応用が利くと思うので英語の発音全般に興味がある方は是非ともお読みいただけたらと思います。

みなさんはイギリス英語にどんな印象がありますか?「英国の発音をかっこいいと思っている。」、「イギリス英語は上品で知的に聞こえるし憧れている。」そんなイメージがある方もいるでしょう。実際にアメリカ人や他の英語圏のネイティブにも同じ質問をしてもそういった答えが返ってくることが多いです。

だからこそイギリス英語を学びたいと思っているけど「アメリカ英語にくらべて教材がすくない。」そう思ったことはありませんか?でも日本の一般的な学校や義務教育ではアメリカ英語を教えているしアメリカ英語ほど馴染みがないしとっつきにくい。そんな方も多いと思います。

かくいう私も高校在学時からイギリス英語に憧れていて、英国式の発音を身に着けたいと思っていたけど日本ではアメリカ英語のほうが一般的なのでどう勉強すればいいかわからず苦労しました。

幸運にもその後イギリスに留学する機会があり、渡英した直後からよく発音を褒めていただきました。さらに現地人から「あなたはここ(イギリスのとある街)出身ですか?そんな感じの訛りだけど。」などと聞かれたりしたことも何回かありました。その時は今までの苦労が報われたと思いとてもうれしかったのを今でも覚えています。

そんな私が留学する前からひとりで実践して個人的に効果があったと思う方法はインプットとアウトプットを交互に繰り返し行うということです。それぞれ詳しく解説していきます。

イギリス英語習得のポイント

私がイギリス英語を独学で勉強していく中で感じたのは、これらの要点をおさえることが特に重要だということです。

  • 発音(ちなみに英国外ではイングランド南部の発音がイギリス英語の例としてよく知られているがイギリス国内にも様々な方言や訛りがある。)
  • イギリス人がよく使うフレーズやスラング(イギリス国外ではあまり使われない特有の言い回しや単語が多くある。)
  • イギリス式のスペリング(これはアメリカ以外の英語圏では多くの国で採用されていて、オーストラリア、ニュージーランド、人によってはカナダなどで利用されている。)

厳密にいえばイギリス英語の特徴はこれ以外にもまだまだありますが大まかにいうとこの3個がマスターできればかなりの上級者になれると思います。

インプット

では私が具体的に何をしたか?最初はサブスクのストリーミングサービスでドラマや映画をみて楽しみながらイギリス独特の発音や言い回しを徐々に覚えていきました。単語やフレーズを覚えながら同時にイギリス英語の耳を鍛えることができます。また、日本語字幕ではなく英語字幕を付けることも重要だと思います。単語やスペルと、その音を自分の中で一致させるためです。難しいと思う方もいるかもしれませんが、わからない箇所があればいつでも自分のペースで一時停止できます。わからない単語があれば意味を調べることができます。私はこれを何回も繰り返した結果、気づいたら登場人物のセリフを暗記していました。でも、あまり苦労を感じることなくこれをできた理由は自分が好きなコンテンツを視聴していたからです。みなさんももしかたら英語、日本語問わず何回も見た好きな映画やドラマのセリフを覚えているかもしれません。それと全く同じことです。

さらに自分が真似したいと思える発音で話す特定の人物を見つけられればなお良いです。なぜなら、先ほども書いた通りイギリス国内でもイングランド南部、北部、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドなど無数の方言や訛りがあります。さらに同じ地域の出身の人たちでもお互いの英語の発音が全く違うなんてことはよくあります。これはイギリスが長い間階級社会だったことも影響していますが長くなってしますのでこのことはまた別の機会に詳しく解説したいと思います。なので、誰か英語の発音を真似したい有名人がいればその人が出演している別の作品も使えるので練習がしやすくなります。私はハリーポッターシリーズの映画を何回も見直しました。小さい頃から見慣れていて一番とっつきやすかったのも理由のひとつです。他にもいろいろなイギリス映画やドラマを参考にしましたが、これも別の機会に詳しくお話したいと思います。

ちなみに、個人的にポッドキャストやニュース番組は上級者向けだと感じます。ジャンルにもよりますが話されている内容が高度で専門的な場合が多く、特にポッドキャストは音声だけで字幕なしの場合が多いので初心者には内容や状況を理解するのが映画やドラマに比べて難しいでしょう。ニュース番組も同様にライブで見ている場合に一時停止ができないので、初心者には難しいかもしれません。でも上級者や、ある程度自分の英語力に自信がついてきたころにはさらにレベルアップするのにとても役に立つと思います。もちろん初心者や中級者でも腕試し的に利用してみるのもアリです。

アウトプット

インプットした後に重要なのがアウトプットです。英語圏の映画やドラマを見ているだけで英語が話せるようになるなら今頃日本の半数の人が英語を流暢に喋れるでしょう。イギリス英語を話せるようになりたいけどあまり無理せずできるだけ楽に勉強したかった。そんな私が個人的にアウトプットの一環としてやってみて一番効果を感じたのは映画、ドラマなどのコンテンツを見ながらシャドーイング(英語の音声を聞きながら真似してしゃべる)したり、一時停止して発音を真似してみたり、また英語の文章を自分で納得がいくまで繰り返し音読することです。

たしかにただ本を読んだりドラマ、映画をぼーっと視聴するのに比べれば少しめんどくさく感じるかもしれません。でもこれを普段からやっていて慣れてくれば、いざ実際に英語で会話するときにもスムーズにできるようになってきます。「この質問やフレーズに聞き覚えがある。」となり、たとえばこんな場面ではこういう言い回しがあったなどといった具合に自然に思い出していけるようになります。何回も聞き直せばリスニング力も上がっていくし、自分の発音を褒めらることもだんだんと増えてきます。そうすればさらにモチベーションも上がり、さらに英語を好きになれるかもしれないのでいいことずくめです。

英語で書かれている文章や書籍を実際に音読する時にはイギリス英語で書かれている本や記事などをよむのがおすすめです。そうれば英国式のスペリングや表現をあまり意識せずに自然と身に着けることが出来るからです。私個人的にはハリーポッターシリーズの原書を音読したがイギリス人の著者や作家を自分でしらべてみて好きな著者をみつけるのもありでしょう。実際に映画版を見たことがある原作の本や日本語版を読んだことがある本の英語版は読みやすいと感じました。私はハリーポッターシリーズの映画を何度も見ていて、内容を知っていたので原書を読んでいる時でも場面を想像しながらスムーズに理解できました。わからない箇所も全く内容を知らない本に比べると少なかったので無理なく楽しみながら続けることが出来ました。さらに映画版も見ていたので、登場人物達が実際にしゃべる発音をイメージしながら練習しやすかったというメリットもあります。イギリス英語、特に発音を身に着けたいなら、いかにそれを真似してなりきるかがカギとなってきます。そのためには自分が楽しみながら無理なく読み続けられる書籍を見つけられるとよいでしょう。

まとめ

私自身好きな映画やドラマを通してのインプットと英文書や記事を音読しながらのアウトプットを時間があるときに楽しみながら繰り返しやっていたので、あまり勉強しているという意識なく楽しみながら学習することが出来ました。

このふたつをセットで、すこしでも日常生活に取り入れることが出来ればイギリス英語習得にぐんと近づくでしょう。もちろん机に向かいながらの勉強にも素晴らしいし点はたくさんあります。一日中ずっとそれが出来る体力と気力があればそうしても良いでしょう。実際私も高校や大学のカリキュラムの一環で何時間もかけて机の前でリーディングとライティングを勉強しなければいけない場面は何度もありましたし、それもまた英語学習において必要なことです。でも大変すぎて続かなくてはあまり上達にはつながらないのです。英語学習において特にスピーキングとリスニングは机に向かわないでも練習することができます。

重要なのはいかに英語に触れる機会を増やせるかです。なので、みなさまにもせっかくなら続けられる範囲で、すこしでも楽しみながら効率的に勉強できるこの方法をオススメしたいと思います。ぜひとも今回紹介した内容をお試しいただけたらと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。

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